ホームレス生活について人生どん底な私たちは知っておくべきかもしれない
底辺に生きている私たちはちょっとしたきっかけでホームレスになる可能性が高い身分、そうでない人も可能性はゼロではない。
人生は積み上げるのは大変だが、壊れる時はいとも簡単に崩れていくものだ。そんな私たちはホームレスの生活とはどれくらい過酷なものなのかを知っておいた方が良いかもしれない。
そうならない為にも現実を見てみましょう。
ホームレス人口は把握されているだけだと6000人以上
日本でホームレスをしている人口は6235名
厚生労働省の調査だけでは平成28年度のホームレス人口は6235人と24年度の9576人からは毎年減少している傾向にある。
その背景には近隣からの苦情や都市開発によってホームレスを住んでいる所から追い出し強制的に仮設住宅に入所させている実態、また最近ではネットカフェで住所票が取れるようになり、ネットカフェ難民の増加による影響もあるだろう。
漫画喫茶で生活しているひとは東京都だけでも4000人を超えている。
そしてこのような人たちの数を正確に把握することは非常に困難である。
このような状態を含めるならば2~3万人くらいはホームレスに近い生活をしている人がいてる可能性が高いでしょう。
一体何がきっかけで彼らはホームレスになってしまったのだろうか。
ホームレスになってしまった理由やきっかけ
ホームレスの約6割はうつ病であるとされています。
また単身女性の3人に一人が年収114万円未満で貧困女子であるとされています。女性ホームレスは身を守る為に姿を隠しているだけで実際に存在しています。ホームレスの炊き出しの中には20代の女性ホームレスの姿も見られるそうです。
路上で生活することになったきっかけで多いのがリストラや病気、地方から都会に出てきて挫折、家賃が払えない状況になった。いじめなどによる精神疾患で正常な判断が出来なくなった。家族からの虐待や不仲で家出をしたものの行き場がなかったなどです。
具体的な体験を抜粋して紹介していきます。
- 派遣で働いていたけれど、解雇され、次の仕事も見つからなくて最初はネットカフェ暮らし、そのお金もつきて野宿になりました(40代男性)
- 家が貧しくて高校を中退して上京。正社員になりたかったけれどもどこも雇ってくれず、アルバイトを転々としているうちに病気になってアパートの家賃を払えなくなり、「ホームレス」になりました(30代男性)
- 普通に働いていたが、ギャンブルにハマり気が付けば借金だらけになった。親に借金を肩代わりしてもらったが縁を切られて孤独に、次第にうつ病になり日雇いからネカフェ難民、最終的にはホームレスになってました(20代男性)
- 家が貧困で逃げるように都会にきた、彼氏と同棲していたがDVがひどくて家をでて風俗で働いていたが病気になり働けなくなった。たまに路上にでて体を売り夜は漫画喫茶で過ごす。今の全財産は3000円(30代女性)
など人によって様々な理由があるそうです。
中には公務員で家庭もあったが単調な生活から抜け出したく株に手を出すが暴落、一気に借金が出来て家族からは見放されてホームレスになった人など真っ当な人生から転落した人もけっこういます。
これらの体験はあくまで一部の紹介となるので、もし興味が出た方向けの書籍を紹介しておきます。
ホームレス100人に自身の人生を振り返ってもらい、ホームレスに身を落とした理由を探るノンフィクション。みんな普通に良い人でこれだけ豊かな国なのに、誰しもがホームレスになる可能性がある。
114人のホームレスを写真付きで紹介し著者みずから深く彼らと関わり潜入取材をしているルポライト。非常に濃い内容で、当たり前のことだが見てみぬふりをしているホームレスも一人の人間である事を思い知らされる。
このようにいつ誰でも些細なきっかけでホームレスになる可能性がある世の中です。
何かしてあげようなど思えなくともせめて、蔑んだり軽蔑するのはやめましょう。
ホームレスの生活や仕事について
ホームレスの一日の生活とはどのようなものか?
ネットカフェ難民などは派遣や日雇いで働いている人を今回は除いて、路上で生活している人の一日がどのようなものなのか紹介していきたいと思います。
生活場所はどこなのか?
公園 | 30.3% |
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道路 | 9.4% |
河川敷 | 26.8% |
となっている。段ボールやビニールシートなどで家を作る人や24時間営業のフ
ァーストフード店や車で寝泊まりしている人も多くいる。
どういう仕事をしているのか?
日雇いや派遣以外で組織に属さずどうやってお金を稼いでいるのか、空き缶や古紙を拾って買い取ってもらうのがスタンダードだが、高級住宅街まで行き換金できそうなものを集めてリサイクルショップに持ち込んでみたり、捨てられた雑誌を集めて朝に駅前で100円で販売したり、空き缶を置いて物乞いをして過ごすなど多岐にわたる。
中には本当に一切お金を稼がずに炊き出しやボランティアの支援のみで生きている人もいる。
お金を稼いでいるホームレスの平均月収は平均4000円です。自分の高校生の頃のお小遣い額と同じでした。食事などは炊き出しで基本的にすませ、家がないのでかかる費用は一切ありません。
人間4000円あれば生きていけるものなんですね。
趣味や娯楽はどうしているのか?
ホームレス仲間と将棋や麻雀をして一日過ごしたり、図書館に行けば無料で冷暖房が聞いているのでひたすら本を読んだりして過ごしているみたいです。
中には人と関わりたくないのでひたすら寝て過ごす人もいます。
ホームレスの生活は基本的にサバイバルに近い状態です。
季節や天候の影響はフルで受けるし、私はやっていける自信はないです。
明日ホームレスになっているかもしれない
ホームレスの多くは現代社会のひずみの犠牲者です。
幼いころから虐待や貧困でまともに教育を受られなかった人、病気や障害などでまともに働けなかったひとが大半です。
中にはリストラや会社の倒産、ギャンブルやアルコール依存症などが原因で普通の生活から転落していった人も多いです。
もしかしたら明日住む所がなくなるかもしれない、そんな可能性は絶対にないことはないのです。
そして底辺に生きる人達の方がその可能性が高いです。
ホームレスの人たちを蔑まず、また自分がならないように日々を一生懸命生きていくことが大切ですね。
底辺に生きる人たちが這い上がれる日が来ますように。